2015.12.26
柔道整復理論からみる・むち打ち損傷⑫頚部の疾患
頸部の疾患
首の痛みや動きなどの運動制限をもたらすもの
あるいは、さらに上腕や背部のいたる所に疼痛や知覚異常が起こる。
この原因には、前述までの頸部捻挫以外にも、さまざまな傷病が考えられる。
頸部捻挫との鑑別診断上に重要な疾患名を中心にあげていく。
1)斜頸(自然な状態でも首をかしげているような姿勢をとっている)
2)頸椎椎間板ヘルニア(椎間板が後方に飛び出すことによって起こる神経の症状)
3)頸椎症
4)後縦靱帯骨化症(靭帯が骨化してしまう)
5)胸郭出口症候群(斜角筋症候群・頸肋症候群・肋鎖症候群・過外転症候群の総称)
胸郭出口症候群は交通事故に合っていない、女性にも多く診られる症状です。
肩こりや痺れが気になると来院されることが多いです。
吊革につかまる動きにてしびれや痛みが発生します。
他にも、頸椎の炎症性病変としては、腫瘍、先天性奇形が見られることがあります。