2015.12.26

柔道整復理論からみる・むち打ち損傷⑭胸背部損傷診断・治療法

診断・治療法 基本的に疼痛は肩甲間部(左右の肩甲骨の間)にみられることが胸背部損傷に多いほか, 胸椎棘突起間部(背骨の個々の間)に良くみられることがある。 受傷の機序と痛みの場所から、損傷されている筋肉や靱帯を探しだし その場所が安静となるような固定 方法やアイシングを選び、5-6日の冷湿布やアイシングと1~2週間の安静にて治療していくが、状況を見て、衝撃による損傷箇所以外の筋肉の硬直を防ぐために、筋を弛緩できそうなところは手技にて施術を加えることもある。 硬直してしまう筋肉の鈍痛によく似た痛みに、肩こりなどがある。 経験上、一度衝撃を受けた体は、またの衝撃に備えるように体を固めてしまっている これを、少しづつ弛緩させていくことも回復への大きな一歩としてとらえている。 時間をかけて、その緊張を取り除いていく必要がある。